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ヘルボーイの1週間 BY ヨアキム・ハンセン

By Asgard • Dec 25th, 2006 • Category: News

ヘルボーイの1週間 BY ヨアキム・ハンセン

英語ですでにアップしてますが、ここに日本語版を追加します。この日記はクールで暖かなハンセンの人柄の一部が初めてオモテに現れたという評価をいただいており、その格闘家とは思えない超テケトーな食生活もファンを相当驚かせました。シャレの利いたハンセン日記をお楽しみください。
Joachim HansenJocke and Flemming

月曜日
デンマークであった暗黒の秘密ミッションを終え、オスロ空港に着いたのは15時だった。コーヒーを飲んだら家に食うものが まったくなかったので、労働者専用食堂へ車を飛ばす。ステーキとイモを食って炭酸飲料を飲んで家に帰り、モーターヘッ ドを3時間聞く。バナナを食いチョコレート牛乳を飲んでから、9時までウエイトをしに出かける。背中、アゴ、プルダウンと下 半身のデッドリフトをかっきり23分。シャワーをして帰宅。アメリカの友人と朝4時までチャット後,就寝。

火曜日
起床13時半。昨日食い物買うの忘れ、親のところへ行ってメシを食う。昔の職場へでかけ軽トラ借りて柔道タタミを64 平方メートル分積み込む。町に行ってスポンサーとミーティングでコーヒー。その後練習に出かける。ビッグマルクス、ドンキン グマルクスとオレ様ハンサムハンセンの3名ですべてのマットをボクシングリングが3個ある3階フロアーまで担ぎ上げ、もとあっ たマットの上に敷き詰める。もとあるマットは汚く、不潔で、とんでもない皮膚病に感染するからだ。ボクシング、グランドパウ ンド、ミット打ち、寝技とゆるい練習。オレはデンマークへの旅行でかなり疲れていた。軽トラの持ち主に会ってから家に帰り 、アメリカのトモダチと朝4時までしゃべってから寝る。

オレのコーチ、マルクス・ヤコブセンを紹介する。彼はフィンファイト5のオロフ・インゲル戦以来のトレーナー。2001年 から2004年まで毎日オレをシバき続けた。2004年のある日、オレはついにヤツのバックをとれるようになり、その日を境にトレーナ ーとオレのスパーリングは終了した。このヒトはオレを2回KOした唯一のヒトである。

KOその1:オレは肝臓を患っていた。オレの肝臓はビールスに冒されとても調子が悪かった。そういった衰弱なカラダでスパーリング の最中、マルクスは突然フルパワーでオレの肝臓にパンチを叩き込んだ。オレはダウンし、痛みでフロアーを転げまわった。

KOその2:マルクスは朝9時にオレをVTスパーリングに呼び出した。俺は目覚めておらず、モーローとして疲れてる とマルクスに伝えた。マルクスはオレに、リラックスして軽いスパーで行く、といったとたん突然オレの顔面にフルコンのヒザをカチ こんでオレは失神した。そんなことにおかまいなく、このトレーナーははかり知れない長時間、非人間的練習でオレ を叩きのめし、苦しめてきた。彼はオレのトモダチであり、過去最高のトレーナーで、勝ったときも負けたときもいつもオレのそ ばにいる。

水曜日
起床13時半。シャワーして実家に直行しメシを食う。パン2枚、トマトと魚、コーヒーとウエイトゲイナーを摂ってから車検場へ。赤のマツダ1990年モデル。オレの敵となる血の赤、、、なんだかんだで600クローネを要求される。クレジットカード働かず、あした出直して払うハメに。練習ギアをとりに家にもどって、オルヌルフボクシングクラブへ。カラダ暖めてから3RDシャドウ、3RDインサイドボクシング。ピッピという名前のヤツとスパーリング。シャワーして店でコーラ買ってから実家へ。お袋がオレのためにつくってくれた魚料理とイモを食う。トミーとシシリの家にいってPCゲームのピンボールをする。11時半に去り、また実家にいきメシを食う。両親は寝ていた。パン6枚と魚、、、とフトかんがえがひらめいた。明日は忘れず自分の食料を買おう!これではいかん。家に帰ってからガムを食い、明日のきつい練習に備えて3時就寝。

木曜日
起床13時15分。シャワーして殺人車にのって一食たったの40クローネ(1クローネは10スエーデンクローネなのでここにスエーデン人は来ない)。ラザニアを食い炭酸飲料を飲み、ネットカフェにコーヒーを飲みに行く。コーヒーいっぱい18クローナ。昨日の車検場へいって借りてた600クローナを払う。18時半からフランク・リースタードとテクニックトレーニング。土曜日にフランクはケイジチャレンジで試合するので1時間、VTの基礎練習。その後、トーマス・ヒッテン、シミオン・トレセン、フレミング・ハンセン(オレのアニキ)、ビッグマルクス、ドンキング・マルクスらとシャドウ1RD,グラップリングガードパス5分3RD,1分休憩、腹部プロテクター着けた5分4RDタイクリンチ、ボクシンググローブとテイクダウン、1分休憩、5分1RDVT、1分休憩、ムエタイミット打ち5分、10分グラップル、、、フレミングとトーマスは床でやすんでいる。やつらの汗がアルコールのようなにおいをたてる。マルクスがキレた。「お前はラモンデッカーじゃねえんだ。そうやって打つんじゃねえ!(ツベコベ)」 オレもキレる。るせ~んだよ!オレが好きなように強く打つんだよ。シャワーに八つ当たりのあと、アニキのフレミングと実家へ。親と一緒にお茶を飲みラモンデッカーとタイソンハイライトをPCで見る。64キロフレミングは自分を平和なアーバンヒッピーと考える。しかしヤツはスパーとなると目が怪しくなり、オレを痛めつけることに心底楽しみさえ感じているようだ。今日の練習でヤツはオレの腰骨をフルコンで蹴ってきた。いま、おれはビッコを引いている。アニキをヒッピーアパートまでクルマで送る。でかいクレアチンパウダーを箱ごとあげる。「アニキ、これ食って体重増やせよ。」おやすみをいって微笑むアニキ。太れよ、アニキ。次までに体重増やして、オレがその血ドロのつまった内臓へ気兼ねなくパウンドを叩き込むことができるようにな。アパートに帰ってアメリカネトモとヘビメタやMMAで盛り上がっていたとき、オレは今日食料品を買い込んだことを思い出した。牛乳、ジュース、パン、ハム、バナナがある。今夜はすきっ腹で寝なくてすむ。あした、フランクとオレは敵地へ出陣だ。3時、食ってから就寝。

金曜日
今日は起床が早く3時だ。パン2枚とハム、バナナ、コーヒー一杯のあとスエーデン行きの荷物を詰める。タコスを作ってくれた実家へ行き、コーラも飲んでママにお別れのキスをしてフランクを待つ。フランク・リスタッド37歳極真空手家、ホーネフォシュ県のゴドゥフォーサーケン出身。スエーデン・ヒルティジムのブラゼイ・マシエゾネックとケイジチャレンジで戦う。フランクは5時半に愛車1991年ゴルフで迎えにやってきた。ヤツのクルマも赤、ヘイズの燃える赤だ。フランクはオレにストックホルムへの6時間の長いドライブ用にCDを持参するよう言った。ヘロウイン、ブラインドガーディアン、ACDC,モーターヘッド、アセプト、ディモンズ、ウィザーズ、アイスドアース、マンオワー、スレイヤーとジョンデンバーの暗黒サウンド。この旅行はエンジェルオブデスのダブルバスドラムソロより早く行くだろう。スエーデン、、、真夜中の太陽の国。スエーデン、、、エナジードリンク・レッドブルに中毒な国。オレも早く飲みたい。レッドブルは清潔&健康志向のノルウェイでは厳しく禁止されている。スエーデンは闇の高僧ボッセ・リングホルムに支配されている。オカルト・トゥスラドゥーム教指導者、というよりスエーデン社民党党首のほうが知られている、がスエーデンにMMA禁止法案を作った。もうすぐ国境を越えスエーデンに入る。とたんに陽は翳り、空は暗くなり、道路標識の文字がゆがんで見えてくる。俺らはこの国で勝って生き残るか死しかないことを知っている。20時、カールスタッドのハンバーガーショップで休憩後、夜中過ぎの1時半やっとストックホルムのホテルにチェックインする。朝6時ミニバーのビール2本飲んでから寝る。明日は戦争だ。

土曜日
11時半起床。パスタとパンを食ってソルナハレンへ行く。真正MMAファンスエーデン人らがすでに入場開始している。フランクの試合は2番目。3時15分ウォームアップを開始する。対戦者はヒルティMMAチームのチェコ蛮人。ブラゼイ・マシエゾネックは会場の薄暗い片隅にものすごい目つきでこちらを伺って立っている。

フランク・リースタッド対ブラゼイ・マシエゾネック
キャットウォークを行くフランク。観客のどよめきが静けさを破る。不適なフランクがケイジへ入る。15時36分。ゴングのあとバン!のっけにフランクが左ローを蹴り込む。その強烈な音で観客は静まり返る。ブラゼイが2歩下がり、フランクはアゴを下げてバージンのようにガードを固め距離を詰める。ブラゼイは打ち込んでくるが当たらない。ブラゼイがテイクダウン、鉄の馬のようにフランクをケイジに詰めていく。フェンスに持たれてバランスをとるフランク。戦車のようなチェコ人は両ワキを差して完璧な足掛けでグランドへ。フランクはハーフガードでケイジにピンされる。ブラゼイのコーナーはパスガードからサイドマウントを取れと指示を出す。足が抜けないブラゼイはフランクの腎臓に右パンチを入れてくる。観客がパンチを数えるのが聞こえる。44,45,46、 、 、 ラウンド終了のゴングで笑うしかないフランク。

2RD ブラゼイがテイクダウンを狙って距離を詰める番だ。フランクはそれを読んでいる。ブラゼイが突っ込む。一気にケイジに押し込んでフランクはフェンスを背に立つ。差しの腕はフィフティフィフティ。ブラゼイは息も荒く緊張した顔つきだで、今度はここからテイクダウンは無理だろう。と、ブラゼイがフランクの急所にムエタイ系の鋭いヒザを一閃!フランクは怒りと苦しみの叫びをあげ、観客はフリーズになっている。レフリーはブレイクを命じタイムアウトに入る。ブラゼイは時間稼ぎをしているのか?ワザとやったとは言わないが、オトコがどこに急所を抱えているかに関してヤツは十分オトナであり分かっているはずだ。タオルを入れようかと聞いたオレに、フランクは殺人者のような視線を向け、オレは黙った。7秒で戦闘態勢に戻る。急所に負った厳しい痛みでさえもフランクを止めることはない。タイクリンチを狙って距離を詰めてくるブラゼイ。(またヒザを入れようというのか?)フランクはサイドステップでオレが今まで見たことがないようなとてつもないフックをブラゼイの耳に叩き込み、ブラゼイは泥酔した水兵のようにぐらついた。フランクは勝負を決めようといっきにつめていく。同時にブラゼイは両足テイクダウンをかけてきて、フランクは鍛冶屋の鍛冶師のようにグランドをたたく。アタマが先だっちゅの!ブラゼイはトップからサイド、いっきに十字をかけてくる。フランクは腕を抜こうとするがロックはタイトだ。フランクは腕を破壊されることを望まず、(オスロまで運転があるし)タップする。ブラゼイとチームヒルティは勝利に立ち上がる。8時40分、ヨハン・ロコ・アントンソンがパウンド葬で対戦者を固ずけたあと、俺らはオスロへ出発した。カールスタッド付近でオレはピッティパンナ(ジャガイモ・たまねぎ・肉のごった煮)、フランクはハンバーガーを食っているとき、フランクが言った。オレは試合には負けたが戦争には負けてない。早く次の試合がしたい。3時15分にオレをアパートで降ろし、4時就寝。

日曜日
15時起床。パン2枚とハムにコーヒー。ストックホルムを早々に引き上げたのはギャルに会う予定だったからだ。ノルウェイと韓国のハーフ、ハート壊れそうキックアス級。砂が砂糖の味になるほどかわいい。16時デンワする。しかし謎の理由でデンワは切られている。俺は2度デンワはかけない。俺はダレにも屈従はしない、オトコ、ビースト、19歳の美人ハーフコリアンであってもだ。17時、マルクスヤコブセンとアニキが電話してきて今日練習するか聞いてきた。スエーデン遠征で疲れていると答える。18時、ウエイトをやる。背中、アゴ、三角グリップのプルダウン、下半身のデッドリフト。このパスを25分でやる。19時半、トモダチ、ヨーン34歳ベテラントラック運転手に会う。このオトコは4年前バイク事故で死に損なっている。4週間の昏睡状態のあと、今は地下のアパートに住んでいる。ヨーンはカウチで1.5リットルのコーラを飲みながらスターウォーズを見ている。ヤツは言う、オレたちの地球は囚われの刑務所みたいであり、地獄でもあり、そんななかでたった一つ救われる方法は、ヒトに優しくすることだ。そうすれば死ぬときおれらの魂は天国へ召される。初期のキリスト教は輪廻を信じていた。しかしローマ教会がそれを否定した。ヨーンはアフリカでトラック運転手がしたいという。テレビではルークスカイウォーカーがヨダに鍛えられている。ヤツはヤコブセンにコーチされるべきだろう。でも1週間は持たないだろうが。23時帰宅。23時半、スパゲティを食いシンプソンズを見る。2時半、対戦のコールがプライドからあればいいが、、と考えながら寝ることにする、俺の宿敵五味隆典との。

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