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Martin Holm Interview

By Asgard • Nov 29th, 2006 • Category: Interviews

マーティンホルム インタビュー
2004年K1名古屋グランプリ,ジャビット・バイラミ戦を最後に姿を現さなくなったマーティン・ホルム。スエーデン出身のサウスポー、よく伸びる美しいフォームの蹴りやとび膝を持ち、重くて正確なパンチ、瞬時に相手を分析し繰り出されるキレのある多彩なコンビネーションの数々。あの格闘IQの高そうな北欧選手に魅了されたファンは多いだろう。2006年、頭部への打撃を含むスポーツ(ボクシング、キックボクシング、総合格闘技)を禁止する新法案が可決され、新年2007年から施行されるスエーデンだが、今月になってまた一転し、どうやらイベントごとの許可制になるらしい。そういった揺れ動くスエーデン格闘事情のK1会場にマーティンホルムはいた。このインタビューはホルムがムエタイを始める前までさかのぼって、彼のK1までの軌道を尋ねつつ、再起問題にも触れている。実際会って話してみたホルムはおっとりして落ち着いた印象の人だった。

MARTIN HOLM
Sweden / Vallentuna Boxing Camp / Muray-Thai             martinholm.jpg
COUNTRY : Sweden
DATE OF BIRTH : Octorber 27, 1976
HEIGHT : 187 cm
WEIGHT : 98.6 kg
54 Fights 51 Wins 3 Losses 39 KOs
*TITLES*
W.M.C. Pro Word Champion, Thai-boxing ‘99
I.F.M.A. Kings Cup Amature World Champion, Thai-boxing ‘99
I.A.M.T.F. Amature European Champion, Thai-boxing ‘98
W.K.A. Amature World Champion, Kick-boxing ‘97

Loss Xhavit Bajrami Decision (3-0) K-1-Nagoya Grand Prix 2004 6/6/2004
Win Tibor Nagy Decision (Unanimous) K-1-Scandinavia Grand Prix 2004 2/14/2004
Win Jan Nortje KO K-1-World Grand Prix 2003 Final 12/6/2003
Loss Ernesto Hoost Decision (3-0) K-1-Paris Grand Prix 2003 6/14/2003
Win Petar Majstorovic Decision (Split) K-1-Scandinavia Grand Prix 2003 3/15/2003
Win Michael McDonald Decision (Majority) K-1-World Grand Prix Final 2002 12/7/2002
Loss Ray Sefo Decision (Majority) K-1-World Grand Prix 2002 Opening 10/5/2002
Win Glaube Feitosa KO (Punch) K-1-Fukuoka Grand Prix 2002 7/14/2002
Win Jokki Obi KO (Punch) K-1-Nagoya Grand Prix 2002 3/3/2002

Q:お元気そうですね。今、何キロあるんですか?

M:90です。

Q:今日は、日本ではあまり知られていないK1参戦までの昔の話あたりからお伺いしたいです。どんな子供時代でしたか?

M:歩けるようになったころから暴れまわっていたらしいです(笑)。いつも走り回っていて捕まえるのに母は大変苦労したようです。学校にはいってからもじっとしていることがなく、担任の他にもう一人自分専用の補助の先生がついていましたから。

Q:ははは、さすが格闘家&福祉の国、義務教育でもプライベートの先生とはリッチですね。

M:でも少しずつ頑張って小学校を終えるころには勉強の成績も平均4.1と上がって親はほっとしたようです。

Q:男子に多い多動児ですね。兄弟は?

M:3歳下の弟クリスチャンがいます。俺よりちょっと背が低いですが似てるっていわれます。クリスチャンはMMAやってます。え?試合はまだやってないみたいですね。そのうちやるっていってます。え、兄弟対決?そりゃあ寝かされたら負けるでしょう~(笑)。

Q:ホルム選手はMMAやらないんですか?

M:ちょっとやったことありますよ。クルトも時々たしなんでるようですね。

Q:運動神経は相当よさそうですが、スポーツ歴を伺いたいです。

M:7歳から水泳を始めました。これは10年続きました。地元の水泳クラブで泳いでました。それから合気道を4年ほどやって、ショウトウカン空手を1年ちょっと。そのころはいろいろなことに興味があって試したかった頃ですね。ムエタイジムのスラーグスフェッペットに入ったのは14歳のころです。水泳クラスが終わってからそのままムエタイジムに通いました。当時のスラーグスのムエタイクラスは優秀なインストラクターがおり、界隈では人気の実力クラブでした。そこでヨルゲン・クルートとも知り合いました。

Q:ああ、水泳ですか、その体格は。心肺機能はもとより、背筋、肩から首にかけての骨格と筋肉の発達がすごいです。蹴りの威力も腹筋と背筋ですから。

M:もともとはガリガリでマラソン体型だったんですよ。ムエタイにはハマって翌年には試合に出始めました。水泳やってたからスタミナはほとんど無尽蔵でした。99年のタイでのタイトルマッチまで30戦ぐらいしました。

Q:習得は相当早かったと。そこから54戦KOされたことがないという戦歴が始まったんですね。30戦はどこまで出かけていったんですか?

M:フィンランド、チェコ、フランス、ウクライナ、スペインなんかですね。

Q:はじめてのタイ修行の思い出ありますか?

M:4週間いきました、18歳ぐらいだったでしょうか。うれしくてもうめっちゃ練習しました。タイいって分かったんですけど、当時の俺の行ってたジムって優秀だったんだなと知りました。自分、イケてるほうでしたから。思い出は、2回目のタイに行ったとき、友人らと遊びでいってたんですが、ひょんなことから急にタイ人と試合することになって。

Q:青白くてガリガリのシロートそうな白人対地元の浅黒いムエタイ戦士かなんかですね。18とか19歳のときですね。

M:ええ、ええ、そのとうり。で、当然会場全員がどうあってもタイ人にカネ賭けるワケですよ。どう考えても負けるワケないって。でもいたんですね、ひとり、タクシー運転手が。ウォームアップしてる俺をみてたらしく、ひらめきか気まぐれかでたったのひとりその人だけが俺に賭けたんですね。で、試合はタイ風な様子見はナシにして、腕前バレる前にのっけからいきなり行っちゃおうと思ったんですね。ええ、ええ、行きました。1RD開始ほとんど30秒ぐらいでしょう、相手アタマにヒザがガッツリ入ってKO、俺の勝ち。もうね、会場はドンびき、タイ人静まりかえっちゃってダレもしゃべるヒトもいない。俺、せっかく勝ったのに大喜びするわけにもいかなくて、、、あの会場全体の重い一斉沈黙はいまでもはっきり覚えています。え?タイ人選手?その後、彼は病院に搬送されてました。トモダチらは大騒ぎです。運転手は大もうけしたんじゃないでしょうか。

Q:おお、さすがマーティンホルム!やはりいい度胸ですね、無名時代のエピソード。それから99年の初めてのタイトル戦はどうだったんですか?当然ヒジありですよね?

M:ええ。あれは22歳ぐらいだったですね。プケットの南のパタロニとかいう所で、81キロ契約の5RD。相手はチェコのクルカとかいう名前の選手で、WMCのベルトでした。タフな試合でフルタイムまでいきました。1スタンディングカウントとったし、蹴りも多かったのでポイントで勝ちました。うれしかったです。ベルトはいまだに大切にとってあります。

Q:で、K1欧州がジワジワ始まり日本からのコールが入り、2002年初めてのK1ヨッキ・オビ戦に望みKO勝ち。日本の印象はどうでしたか?

M:残念ながら試合に集中してたんでほとんどなにも思えてません。

Q:セイドウの期待を一身に背負ったグラウベだったワケですが、どうでしたか?すごいパンチでしたね。

M:いい選手です。彼のハイキックは危険です。ですから距離を開けないで、押して詰めていってパンチで倒そうと思ってました。バッチリでした。最近のグラウベは一層よくなってますね。

Q:レイ・セフォー戦はどうでした?いったいあの試合のどこでポイントとられたんでしょうか?判定にギモンが残る試合でしたよね。

M:このセフォーとの試合がいろんな意味でもっとも思い出に残ってる試合です。判定はいまでも不明です。ま、K1はいろいろあるということで(笑)。でもセフォーのパンチはものすごかったです。この世にこんなパワーのパンチがあるのかと知りました。生涯、経験したことのなかった衝撃でした。ホーストよりパワーがありましたね。

Q:2003年、ミスターパーフェクトを散々てこずらせ判定まで行き、K1期待の星と言わせましたよね。K1で一番好きな選手はダレですか?

M:ホーストです。

Q:K1欧州に限って言うとテクニカルファイターはだれになるでしょうか?

M:やはりホーストが頂点でしょうね。あとに続くとしたらやはりイグナショフでしょうか。残念ながら彼は上下差がありすぎなんですが総合では高得点でしょう。レコは手数でよくみせてますよね。ヒトの2倍は出してますから。カラエフはヒザが使えないので総合得点ではやや下がってしまいますね。ピーターアーツもさんざんのケガでたいへんですが、やはり王道の選手でしょう。アゴがあがってて見かけはそれほどでもないですが、シュルトをストップしたのは偉大な業績です。多分に経験から学習したいいプランで試合に臨んだのではないでしょうか。絶妙なタイミングは彼ならではのものですね。

Q:K1MAXはチェックしてますか?

M:もちろんです。こっちのほうが試合面白いですよね。プラムックは当然としてマサトも好きです。マサトはタイスタイルで総合的に非常に出来のいい選手だと思います。
ヘビー級の日本の武蔵なんですが、彼もほんとに優秀です。総合で高得点な選手です。動きも打撃もとてもうまいと思います。

Q:でも勝てませんが。

M:んん、パワーがないのかも。でも武蔵はオレ的に一目置いてる選手です。

Q:もしシュルトと試合だとしたら、どう戦いますか?

M:(嬉しそうに)ノルティエをKOしたように、まずはバンバン回って動いて当てていきますね。相手が入ってくる瞬間にカウンターがいいでしょう。大きな選手は体重があるので、入ってくる瞬間を当てればそのパワーがKO効果となります。

Q:いいですねえ。ぜひ見たいですねえ。今回の北欧K1ですが、印象は?

M:裏方だったので全部はみてないんですが、なにをおいてもやはりプラムックでしょう。見事としか言いようがないですね。クルトもいい調子にあがっててキレもあってうれしかったです。あと、クラウスですが、やはり世界との差を見せ付けてましたね。3KOもはいったオズワルドもいい勉強になったんじゃないでしょうか。ラリー・リンドヴァルがマクドナルドとやったあと、世界との大きな差を知ったといってたように。北欧はまだまだ勉強することがいっぱいです。

Q:過去、最大のケガはどんなもんですか?

M:それがあまりないんですよ、幸いにも。ま、蹴りのとき相手のヒジにあたって足の甲やスネが痛むというような一般的なケガだけですね。と言っても日本では2回病院にいってます。試合後歩けなかったことはありますが長くても1週間ぐらいで、骨折もないし、致命傷で長く練習を休んだようなことはありません。

Q:さすがKO経験がなしなんで、基本的にもらわないということもあるんでしょうね。

M:ラッキーなほうでしょう(笑)。トモダチなんてローさんざんもらって太ももの筋肉に内出血が溜まってしまい、おおがかりな切開手術とかしてますからローもあなどれません。

Q:ヒマなときは何してますか?

M:家族やトモダチと一緒にくつろいでます。趣味ですか?カラダ動かすことですかね。走ったりジムいったりはずっと欠かしてません。

Q:音楽は?

M:いまはテクノ、レゲエあたりですか。でも好きなバンドはU2です。

Q:ベンチは?

M:130です(恥ずかしそうに)。どうしたもんだかぜんぜん強くないんですよ。

Q:ビールかワイン?

M:ビール党です(笑)。

Q;最後に多くのファンが待っている復帰問題なんですか、いかがでしょう?

M:(まじめな顔になって)いま、オレは30歳で、10年はまだ残っていると思います。2年休んでたし、過去の経験からここでいきなり上の選手とはやりません。1年か2年かけてカラダ作り直してまたK1の頂点を目指すつもりでいま準備にとりかかっています。とりあえずあと半年か1年以内に、欧州内で試運転の試合を始めます。ええ、自信はあります。他の選手の試合みてて、オレのほうが出来ると自信がありますから。日本のみなさん、どうか応援お願いします。質問などあったら遠慮なくここにメイルしてください。日本のみなさんからのメイルを待ってます。www.fansofk1.com

Q:おお、なんとうれしいニュース!待ってました!そうですか、復帰が決まったんですね。あのすばらしい試合をぜひもう一度見たいというファンはたくさんいると思います。
頑張ってください。応援しています。今日はありがとうございました。

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